2008年5月28日 (水)

トレイルランと山岳マラソン

サハラから帰って日本人仲間でメール交換を続けてますが、次の目標の話題で盛り上がっています。

中でも極めつけは南米チリのアタカママラソン。その厳しさは、サハラマラソンが「ピクニック」に思えるくらいだそうですから驚きです。このアタカマとゴビ砂漠を制覇すると、なんと南極への招待状が届くそうです。

国内では富士登山競走や山岳耐久レースなど。 今まで私は「トレイル」という言葉すらなじみがなかったのですが、みんなに刺激され、興味が沸いてきました。

トレイルランについては、以下のHPに詳しく紹介されています。 http://www.runnet.co.jp/project/trailrunning/index0.html

私は南ドイツに住んでおり、よく考えたらスイスアルプスまで車でいける距離にあるんですね。調べてみると、とこのエリアで数え切れない程ののトレイルラン、山岳マラソンが開催されていることを発見!(その道に人には常識だと思います。)
http://www.ultratrailmb.com/documents/courses_qualificatives_2009.pdf

いま、7月のスイス・ダボスでの山岳マラソンへのチャレンジを考えていアます。コースは「K78」78.5km(標高差±2320m)、「K42」42.2km(標高差+1890m/-1710m)など。どうせやるならK78か?と、いきなり無謀なことを考えています。
http://www.swissalpine.ch/cms/overview.phtml

2008年5月24日 (土)

サハラに挑んだ仲間達(2)

30代の方々が5人いましたが、トレイルや山岳マラソンを中心にされている方が多かったようです。

私はそれまで「トレイルラン」のなんたるかも知らなかったので、彼らの話や行動は大変よい勉強になりました。

中でも印象的だったのが山ちゃん。
延々と続くフラットな大地で「こんな平坦おもしろくない」とこぼし、たまたま一緒になった山越えの急な下りではカモシカのように駆け下りていきました。(唖然)

彼はサハラを終えて日本に帰っても、またすぐに山に入り、キャンプしながら山を駆け回っていると聞きました。彼が所属するクラブのサイトです。かっこ良く写っているのが彼、本人(のはず)。
http://gorby.trailrun.net/

ゴールしたとき、まだまだ砂漠を走っていたいと思ったという職人くんは本当に山や大自然が好きな人でした。

長いストックを上手に使い、走るくらいの速さで歩くことができる王子くん。ノルウェーから参加、フィヨルドマラソンなど、北欧の大自然を走っているという省エネくん。(うらやましい!)

寄せ書きびっしりの日の丸がシンボル、元気一杯でみんなを盛り立ててくれた、たけちゃん。皆にあだ名をつけてくれたのも彼。挑戦談が、ブログに詳しく紹介されています。新聞にも載ったんですね。
http://saharamarathon.blog98.fc2.com/

のりちゃんに次ぐ準最高齢の宮田さん。長年マラソン、ウルトラマラソンを続けられており、定年を機にサハラにチャレンジされたとか。大自然を楽しみながら、ゆっくりしたペースで、しかも着実に余裕を持って毎日ゴールされていたのが印象的でした。

2008年5月11日 (日)

サハラに挑んだ仲間達(1)

 サハラを一緒に歩んだ日本人仲間のことを紹介します。

 まず800名余りの参加者中、最高齢でエントリーした、のりちゃん。最大の山場、オーバーナイトランで無念のリタイアとなりましたが、そのいつも元気な姿に皆励まされたものです。リタイア後も一向に気落ちすることなく、すぐに来年の再チャレンジを宣言されていました。ご家族がレースの様子をブログに書かれています。http://nekomado908.blog27.fc2.com/blog-category-1.html

 くみちゃんはゆっくり着実なレース運びながらも見事完走されました。ゴール時間はいつも日が暮れてから。ホント大変だったと思います。サハラでは決して早くゴールするランナーが偉いのではなく、時間をかけて暗くなってゴールする人の方が賞賛に値すると思います。ゴールを迎えるスタッフ、先着ランナーの拍手の大きさがそれを示しています。村上さんのレース手記が、彼女が属するスポーツクラブのブログに掲載されています。臨場感あふれる表現で一読の価値ありです!http://teamkens.way-nifty.com/school/2008/05/post_1ee4.html

 今回、タレントの間寛平さんが参加され、我々日本人ランナーとレースを共にしました。その様子はTVで「間寛平58歳! 酷熱地獄サハラマラソンに挑戦~見果てぬ地球一周の夢をかけて~」として放映されましたので、ご覧になった方もおられるかと。テントで隣同士でもあり色々お話させていただきましたが、様々なレースを経験され、走ることに、ご自分の哲学を持っておられるようでした。地球一周に挑戦されるときには、応援に駆けつけたいと思っています。寛平さんの様子は、同行されたマネージャさん、トレーナの坂本さんが手記を書いています。

http://aheahe.exblog.jp/7069257/(マネージャさんの日記)

http://www.r-wellness.com/y-sakamoto/archives/hasirigotoblog/(坂本トレーナ)

2008年5月 6日 (火)

サハラへの挑戦(きっかけ)

 朝の軽いジョギングを日課として10年目、航空会社からホノルルマラソンのお誘いメール。フルマラソンなんて自分にはとてもと思っていたけど、なんか楽しそう。

 はずみで申し込んだフルマラソン。ゆっくりペースが良かったのか、気持ちよく完走できたことに気を良くし、タイム短縮を目標に練習するようになった。長い距離をゆっくり走る、いわゆるLSDに取り組み、5時間走もやった。翌年ウルトラマラソンにもチャレンジ。エイドで食事を取り、一日かけてゆっくりと走る。確かにしんどいが、フルマラソンにはない魅力と大きな達成感を味わった。

 その頃、TV番組でサハラマラソンを知った。酷暑、砂嵐、重いリュック。こんな条件でよく走れるものだと感心しながらも、ひょっとして自分もいつかは、と漠然と思った。しかし現実にはハードルは高く忘れかけていた頃、ドイツ勤務の機会を得た。集合場所のパリ迄は1時間強。1週間ちょっとの休暇ならなんとかなる。思い切って申し込み、5ヶ月前からサハラに向けた準備を開始した。

サハラ・ノウハウ(トレーニング)

 レースの約5ヶ月前からサハラをターゲットにした練習を開始。あいにく冬場で気温は低く、砂や荒地のコースも手近にない。サハラの条件を再現したトレーニングはおぼつかないが、荷物を背負って走るトレーニングならできる。

いつものジョギングをリュックを背負ったものに切り替え、平日は5-10km、週末は3050km、アップダウンのあるコースを選び月間300400kmを走った。リュックはペットボトルで重さを調節、610kgに変化させ重さの違いによる体への負荷を確かめた。

本番の条件でどこまで通用するのか全く未知数だったが、結果的には本番に近い重さのリュックで何時間もアップダウンを走る練習は砂漠においても有効だったと思う。

サハラ・ノウハウ(装備)

 練習で10kgのリュックが限界だと感じたので、装備はできるだけ軽量化を心がけた。リュック(800g)とシュラフ(500g)は軽量品をネットで探し通販で取り寄せた。

夜の防寒衣類も軽量ウィンドブレーカと綿の上下アンダーウェアで700gに抑え、コンロ、食器などの必須装備、小物を合わせて3kg。これに6kgの食料で9kg。レースでは事務局から支給される照明弾、ロードブック、水が加わり、最終的に10.5kg程度でのスタートとなった。

食べれば日々減っていく食料に比べ、最終日まで減らない装備をどこまで軽量化するかがポイント。また、重いリュックは肩に食い込むため、ウェストバックなどでリュック以外に重量を分散させると良い。

サハラ・ノウハウ(食料)

 一日3000kcalとし7日間で21000cal。これが6kg以内に収まるよう、何度もシミュレーションを繰り返した。朝、夜はお湯で戻すα米を主食に乾燥スープと缶詰かソーセージ、チーズ。昼はカロリーメイト、パワーバー。補助食としてドライフルーツ、ナッツ、梅干など。栄養バランスを調節するためプロテイン粉末、ビタミン錠剤も加えた。さらにスポーツドリンク粉末(アミノバリュー)12リットル分。

 実際に準備した食料のリストをエクセル形式で登録しています。必要な方はご活用下さい。

 ☆ただいまリストのアップデート中。しばらくお待ちを☆

サハラ・ノウハウ(シューズ)

 足にマメができたりむくむことを想定し、2-3cm大き目を選ぶというのがセオリー。私の場合、厚手の靴下を2枚重ねて試着、指先にゆったり感があり、走ってみてかかとが浮かないものを選んだ。結果として普段より2cm大きなサイズとなった。

トレイル用シューズにするか普通のランニングシューズにするか迷ったが、試着して足にぴったり来るものを選ぶことを優先させ、近くのスポーツ店で試着可能なものから、ソールが厚くしっかりした通常のランニングシューズを選んだ。

砂が入るのを防止するためAOIのウェブサイトで販売されているカバーを購入して装着。結果的に、最後まで靴が足を圧迫することなく、砂の入りも(完全ではないが)ほぼ防止することができ、この選択はよかったと思う。

サハラ・ノウハウ(給水)

 40℃を越える暑さの中、水分がどんどん失われていく。過去のウルトラマラソンで後半胃が疲れ水を受け付けなくなった経験から、マニュアルどおり1時間に600ml以上の給水を励行した。

スポーツドリンク粉末を薄めに溶かして飲んでいたが、それだけでは汗として失われる塩分の補給は不十分だと初めて知った。事務局から指示された、水1リットルにつき2錠のソルトタブレットの摂取を励行。

ソルトタブレットや食べ物(カロリーメイト)を摂ると不思議と水が体に吸収されていく。大量の水分補給をうまくこなせたことが、今回のレースを乗り切れた最大の要因かも知れない。

サハラ・ノウハウ(番外)

砂地(砂丘)を上手に進む方法

先行者の足跡がたくさんついてでこぼこした部分は足をとられるので避ける。少し遠回りでも足跡のない砂地を選び、砂を崩さないよう靴裏のパターンがきれいに砂に残るように進むとロスがなく楽である。

一方、傾斜のきつい部分は、この方法は無理。誰かにぴったり追従し、先行者がつくった足跡(砂のくぼみ)と同じ場所に忠実に足を入れる。こうすると階段のような感覚で、砂を崩さずに進むことができる。

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